ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
当日、パフォーマンス中に、ご質問を受けましたが、おこたえできなかったため、ご質問を受けた多数のものに、この場を借りて、少しお話しさせて頂こうと思います。
ナナセさんとのコラボを主軸に展開した今回のプロジェクト、楽しんで頂けたでしょうか。
即興で弾いて頂いたナナセさんのピアノは大変素晴らしいものでした。
さて、今回皆様にドローイングを消して頂きましたが、
ひとの作品を「消す」ということは、簡単なことではございません。
とても、勇気のいることです。
消しゴムで消す瞬間、姿を変えますが、そこに在ったという事実は、形を変えて残ります。
そして、表面を削って描いているため、簡単には消えません w
消すのも大義ですね。みなさま筋肉痛になっていらっしゃらないことをお祈りしております。
そしてコスチューム。
私はセイラちゃんに、進化・退化し続ける衣装をお願い致しました。
コンセプトを体現したドレスです。
彼女は、とてもシンプルかつ力強いアイディアで当日パフォーマンスをしてくださいました。
さて、タイトルです。
「ハードボイルドワンダーランド」とお聞きになって、村上春樹のあのピンクの装丁のファンタジーを思い出していただけたら素晴らしいです。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」ー 主人公の世界が終わり「死」に近づいていくとき、彼は、物理的に全てを失って失うものがほとんどないことに気がつきます(彼は鼻歌まじりにいろいろなものを派手に失っていきます)。しかし彼は、ある出来事をきっかけに心を失いかけ、それを取り戻すため無意識に探し求め続けるのですが、、、。ふと、テルさんとハプニングの打ち合わせをしている間、話しながらこのことを考えていて、そのままプロジェクトに移すことに決めました。
そもそも、私達の人生に失うものなんてあったのか?
そして、
ゴネリルの愛のことば。
大切なひとに、こころから、あいしていると、嘘偽りなくいえますか?
とても大事なことです。
みなさまが、ドローイングを消すことを通し、
パフォーマンスを通し、
「ハードボイルドワンダーランド」から心をお持ち帰りいただいたことをおいのりしております。
それでは、
つぎのハプニングにお会い致しましょう。